日時:2010年11月29日(月)〜12月1日(水)
場所:東京大学物性研究所 本館6階大講義室(〒277-8581 千葉県柏市柏の葉5-1-5)
主催:東京大学物性研究所
世話人:小田垣孝(東電大理工)、山室修(物性研)、野嵜龍介(北大院理)、巾崎潤子(東工大院総理工)、深尾浩次(立命大理工)
内容:今世紀に残された物性物理学の最後のフロンティアと言われるガラスおよびガラス転移の研究は、この数年に新たな展開が芽 生えてきた。理論においては、自由エネルギーランドスケープに基づく非平衡統計力学が提案され、ガラス転移の統一的理解に向けた応用が期待されている。ま た、4体相関関数に基づくモード結合理論が展開され、ガラス転移の新しい理解が模索されている。モデル系の分子シミュレ−ションにおいては、一成分単純系 のガラス状態が作られ、液体の結晶化、準結晶化、ガラス化の統一的な理解や理論の検証が始まっている。また、イオン液体のガラス化や高分子のガラス化にお いても詳細な研究が行われている。一方、実験的研究でも、高分子ガラスにおいてガラス形成過程における非線形応答やメモリー効果が観測され、新しいタイプ の液体であるイオン液体で初めてガラス転移が観測されるなど、ガラス転移の理解に向けての幾つかの新しい展開がある。また、蒸着法によって、球形に近い単 純な分子のガラスや過冷却液体より高密度・低エンタルピーのガラスなど、新しいガラス状態が創成されている。以上に述べた発展は、主として日本における研究が牽引している。 本研究会では、ガラスおよびガラス転移の理論研究者と実験研究者による最新の成果を持ち寄って、シミュレーションを含めた理論と実験の接点を明確にし、ガラス物理の諸問題の解決に向けた課題の整理を行う。
定員:100名
参加費:無料(懇親会費別)
懇親会:11月29日(月) 18:30〜20:30
於 柏キャンパス内カフェテリア
参加費 4000円
申込:ここからweb登録してください
申込締切:第一締切 11月 9日(火)これ以後の申し込みはポスター発表とさせて頂き、旅費の補助・共同利用宿泊施設の利用はできません。
第二締切 11月25日(木)これ以後は発表および懇親会の参加はできません。
参加のみは当日でも可能です。飛び入りのポスター発表もお受けします。
連絡先:東京大学物性研究所 山室修 04-7136-3494 yamamuro@issp.u-tokyo.ac.jp
事務的な連絡は以下にお願いします。
本田裕子 04-7136-3494 y-honda@issp.u-tokyo.ac.jp
発表について: 口頭発表
発表時間は、助教以上30分、ポスドク25分、博士学生20分とさせて頂きました。
必ず質問時間を5分間以上残すようにして下さい。
パソコンはWindows、Macの両方を用意しておりますが、ご自分のパソコンを使用された方がトラブルが少ないと思います。
こちらのパソコンをご使用になる方は、スライドのファイルをUSBメモリに入れてお持ちください。
ポスター発表
ポスターボードのサイズは縦115cm、横85cmです。(ボードは最大2面までご利用頂けます。)
ポスターはできるだけ会期を通して掲示しておいて下さい。
ポスター発表の時間(初日の16時から)に来られない方も、掲示だけして頂いて結構です。
プログラムはこちら(PDF)
*発表者全員の名前が入ったバージョンに差し替えました。今後、ポスター発表の申し込みがあるたびに更新して行きます。
報告書:物性研では短期研究会の報告を物性研だよりで公開することが義務付けられています。A4半ページの講演アブストラクト(ポスターも含む)を
上記の本田までメールでお送り下さい。このテンプレート(Word ファイル)をダウンロー ドしてお使い下さい。
締切 12月24日
プロシーディングス:上記の報告書とは別に研究会の講演内容を冊子の形で刊行することを計画しています。
ご講演のスライドのパワーポイントファイルまたはPDFファイルを休憩時間に受付までお持ち下さい。
ポスター発表の方も後日で結構ですので、スライドの形にしてご提出して頂けるとありがたいです。
未発表のデータなどで公開されたくないものはスライドから省いておいて下さい。
締切・送り先 同上